sed -i '' -E 's/元の/置換など/g' ファイル名
-iと-Eは、それぞれ sed コマンドのオプションです。
-i オプションは --in-place の略で、このオプションを使うと sed コマンドは元のファイルを直接編集します。つまり、ファイルに対する変更は元のファイルに直接書き込まれ、新しいファイルを作成することなくファイルを変更できます。このオプションの直後に接続する空文字列 '' は、バックアップを作らないことを意味します。つまり、 -i オプションに続く拡張子が指定されていないため、 sed コマンドはバックアップファイルを作らずに元のファイルを直接編集します。
一方、 -E オプションは sed に対して拡張正規表現(ERE)を使用するように指示します。通常の正規表現と比べて、拡張正規表現ではより高度なパターンマッチングが可能となります。特に、括弧 () でグループ化する際や + を用いて一回以上の繰り返しを表現する際などに必要となります。このオプションが指定されていない場合、 sed は基本正規表現(BRE)を使用します。これは一部の特殊文字(例えば + や ())をエスケープしなければならないという制約があります。
したがって、 -i '' -E は「拡張正規表現を用いて、バックアップを作らずに元のファイルを直接編集する」という意味になります。